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2008年10月 8日 (水)

サリドマイド

サリドマイド、そろそろ多発性骨髄腫治療薬として認可の見込み。
あざらし状奇形児(フォコメリア)を多数産み出したことで知られる忌まわしい薬剤が、何故今頃認可?というのが通常の感想か。
もともと催眠剤・鎮痛薬として使われていたが奇形発生で使用中止後、 新たにハンセン病やエイズウィルス増殖抑制、多発性骨髄腫などの癌等様々な疾患に有効性が見いだされている。
近年、特に多発性骨髄腫患者が個人輸入でサリドマイド輸入し服用するケースが多く見られたことから、再度薬害被害者出さないためにも正式に認可した上で誤飲・紛失を防ぎ適正使用を推進することが急務とされていた。厚生労働省は認可のための安全対策検討にサリドマイド被害者+多発性骨髄腫患者代表を加えて議論を纏めている。

サリドマイドほど深刻な薬害引き起こした薬剤は少ない。
思いつくままに、過去のトピックスはこんな感じ。

  1. 薬事行政
    日本では胃腸薬にまで配合して販売され、大量の被害者を生み出した。海外で被害明らかになった後も徹底した回収処置すら執られていない。
    対して米国FDAは審査官が試験結果に疑問抱き、製薬会社の圧力にも屈せず頑として認可しなかったので被害者出ていない。
    旧厚生省が特定の企業寄り?と疑問抱かせるには十分。
  2. 不斉合成
    ノーベル化学賞の野依良治氏が授賞講演で不斉合成の例としてサリドマイドを挙げている。サリドマイドは不斉炭素あり、R体とS体の二種類 鏡像異性体が存在する。S体のみ催奇性もっているのでR体だけ作れれば、という要旨だった。
    しかし残念ながらR体だけ投与しても体内で R体→S体に変化する ことが分かっている。
  3. ピクトグラム
    ブラジルで妊婦使用禁止マークを中絶薬と勘違いし奇形児生まれる事例が起きている。

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